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『バイオ甲子園』で全国2位 (海邦高校科学部)

  • 2004.11.23
  • しろあり関連ニュース


2004年(平成16年)11月23日火曜日 朝刊27面

琉球新報掲載

バイオ甲子園とも呼ばれる第13回高校生によるバイオ研究発表会(主催バイオテクノロジー研究推進会など)が20日、熊本市で開かれ県立海邦高校(中村一男校長)科学部が2位(優秀賞)に輝いた。
大会に出場したのは下門健人君、磯崎洵君、糸洲わかのさん、津覇明日菜さんの4人(いずれも理数科2年)4人が発表したのは「シロアリのセルロース分解機能に関する研究」。

これまでシロアリは、消化管内の微生物の働きによって
植物繊維などの主成分・セルロースを分解していると考えられてきたが、最近、シロアリ自身にも分解酵素があることが明らかとなり、4人はその実証に取り組んだ。
1㎝弱のシロアリを分解して、唾液腺、前腸、中腸、後腸を取り出し、それぞれを遠心分離器にかけ調べた結果、微生物の影響を受けない唾液腺で分解酵素があることを突きとめた。
下門君らは「参加した他の高校は3年から4年も継続研究していた。
自分たちは半年なので、入賞は無理と思っていたが、
優秀賞に選ばれうれしい」と喜ぶ。
4人を指導した杉尾幸司経論は「シロアリの解剖は大学生でも難しい大変な作業なのに上手にやっていた」と目を細めていた。
同発表会には、全国の各地区代表8校が参加した。

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