平成16年12月8日 琉球新報朝刊社会面 掲載
教育委員会が補修工事へ
二千円札の図柄にもなっている那覇市首里の守礼門(県指定有形文化財)が、シロアリ被害などで腐朽していることから県教育委員会は、12月下旬から来年3月末まで、主柱を支える控え柱の取り替えなどの補修工事を実施する。
工事期間中、守礼門は高さ2.7メートルの壁で囲われるため、屋根部分しか見ることができず、観光客にとってはちょっと物足りない名所となりそうだ。
守礼門は昨年4月にシロアリ被害が見つかり、その後の調査で8本ある控え柱のうち、2本で腐朽の進行が確認された。
今回は正面の向かって右側から2番目の控え柱を取り換えるほか、裏側の1本も根元を接ぎ木する。補修に合わせ、すべての控え柱を解体修理する。
新しい控え柱となるオキナワラジロカジは県内で調達できないため、県外に発注するという。