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2007年までに石綿全廃

  • 2005.09.18
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平成17年9月18日(日)琉球新報朝刊

国連が初の行動計画案

有害な化学物質や農薬による生態系破壊や健康被害を国際協力で防ごうと、国連が初めてまとめた計画案が17日明らかになった。
子供の健康被害を減らす為の対策を2010年までにまとめることや、日本で今年問題になったアスベスト(石綿)の2007年までの使用全廃を目指すことなど、288項目に及ぶ包括的な計画。
先進国では使われなくなったDDTなど有害な農薬が依然として使われるなどで、発展途上国に化学物質汚染が拡大したことに対応し、途上国への資金や技術援助の充実を強く進める。
来年2月に国連環境計画が主催してドバイで開く閣僚級会合で、計画の着実な実行をうたった閣僚宣言とともに採択し、各国に実行を求める方針。原則的に強制力はないが、日本も子供に重心を置いた対策の強化や途上支援などの対応を迫られることになる。
行動計画づくりは、国連などが進める「国際科学物質管理のための戦略的アプローチ」(SAICM)の一環。「子供の健康と化学物質の安全性」「リスク評価」など項目ごとに、各国が実行すべき対策を年限付きで定めた。
各国政府は、子供に焦点を合わせた化学物質の影響評価を2010年までに行い、被害の軽減や防止のための指針を策定。生物の体内に蓄積しやすい化学物質や内分泌かく乱化学物質(環境ホルモン)などについては、代替品の開発と使用を進める。

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